銀細工「小銀杏」
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2012年 12月 16日
オリジナルの銀細工はゆる〜い作風の私ですが、
依頼原型を作る場合、 必要によってかなり細かい数字を指示される事もあります。 そんな時は目見当というわけにはいかないので、しっかり測ります。 使用するのは、ノギス(上)とスライディングゲージ(下) 先端が円を描くように曲がっているので、色々な形状でも測る事が出来ます。 指示される場合は、1ミリ〜0.1ミリ単位です。 0.1ミリ…1ミリの10分の1ですよ!(笑) わかる訳がなさそうですが、不思議と品物になると差がわかるんですよね… さらに大変なのは、ワックス〜鋳造で品物は縮みます。 概ね何%というのはありますが、形状や方向によって若干変わります。 それを考えて、ワックス原型は少し大きく作る訳です。 心では思っても「その位いいじゃん!」とは言えないのが仕事です…(笑) ところで、先日スリ板の事を書きましたが、 彫金をやっている方が、もしその恥ずかしい記事を読まれたら、 それじゃ〜今までいったいどうしてたの?と思われるかもしれません。 実は、板は使っていたんです… もちろん、こんな形状のものは工具屋さんでは売っていません。(笑) 仕事を始めた当初、 なにか作業台より一段高い部分で作業した方がいい気がして(惜しい!笑) たまたま近所にあった木材加工所の床に転がっていた木材をいただきました。 「すみません…この木材廃材ですか?」 「…捨てやしないけど欲しいの?」 「ちょうどこのサイズのものを探してまして…」 「…じゃ、しょうがないからあげるよ」 「ありがとうございます!」 と、ゲットしたものです。 以来、20年近く苦楽をともにしてきました。 昨日今日と、「正しいスリ板」を使って作業してみましたが、 いい部分と悪い部分がある訳です。 今更ながら気付いたのは、手で支えている品物から伝わる振動… 実はこれがとても大事だと言う事。 彫っている作業は目だけで確認しているのでは無く、 振動を通じて、見えてない部分をみているのです。 この一体感が集中力となって、気付いたら出来ている!となるわけです。 新旧スリ板の使い分け、しばらくは悩む日が続きそう… ・銀細工「小銀杏」HP ・お問い合わせメールフォーム
by koichou
| 2012-12-16 02:22
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